18歳選挙権が導入されて初めての統一地方選。群馬県選挙管理委員会は4月7日投票の県議選(定数50)などに向け、大学や自動車教習所などで、特に若年層を中心に投票を呼びかける。
県議選の投票率は4年前の前回、戦後最低を更新し、45・14%を記録した。1979年以降、県議選では10回連続で下がり続けている。
県選管が力を入れるのが、若者への呼びかけだ。県選管は今回、アイドルグループ「アップアップガールズ(仮)」メンバーで群馬出身の新井愛瞳(まなみ)さん(21)をイメージキャラクターに起用。ポスター約5千枚や6万枚近くのチラシ、約800枚の電車などの中づりポスターなどを準備した。
選挙期間中は、30日に前橋市の正田醬油スタジアム群馬で開かれるサッカーJ3のザスパクサツ群馬のホームゲームでチラシを配布。4月3日には2カ所の自動車教習所でも啓発活動をする。4日に県立女子大である新入生向けオリエンテーションに出向き投票を呼びかけるほか、5日午前11時半からは「けやきウォーク前橋」で新井さん本人が登場してイベントを開催するという。
県選管は衆院選と参院選で、県内市町村ごとに最も標準的な投票率だった投票所1カ所を抽出し、年代別の投票率を集計している。
2017年の衆院選では60代の70・17%が最も高く、70代69・58%、50代62・44%と続き、40代は51・30%、30代43・73%、20代31・40%と、若い世代になるにつれて投票率が低かった。10代は42・60%、80歳以上は46・92%だった。
県選管の担当者は「18歳選挙権が導入されて初の統一地方選。選挙を身近に感じて、投票所に足を運んでもらいたい」と話している。(寺沢尚晃)