中国・黒竜江省のハルビン駅にある朝鮮独立運動家・安重根(アンジュングン)の記念館が改装を終え、30日に再開した。安重根が初代の韓国統監だった伊藤博文を暗殺した現場に2014年に設けられたが、駅の改装で取り壊されていた。中韓関係の悪化と日中関係の改善を受け、韓国メディアからは、「再開されない可能性もある」との観測も出ていた。
スペースが拡張されたが、展示物の量や内容に大きな変化はなく、再開に関する式典もなかった。
記念館は韓国の朴槿恵(パククネ)・前大統領が中国の習近平(シーチンピン)国家主席に記念碑の設置を求めた後、開館した。習氏が中韓首脳会談で「私が建設を直接指示した」と言及するなど、中韓が日本を歴史認識問題で牽制(けんせい)する材料になっていた。
ただ、開館から3年後の17年…