新元号「令和」の発表から一夜明けた2日、天皇、皇后両陛下は皇居・桃華楽堂(とうかがくどう)を訪れ、即位30年とご成婚60年を祝う音楽会を鑑賞した。皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻、黒田清子さんも鑑賞した。
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司会は宇崎竜童さんと阿木燿子さん夫妻。歌手の由紀さおりさんらが歌を披露した。由紀さんは、2012年の天皇陛下の心臓冠動脈バイパス手術後のリハビリ中に皇后さまが流したという「夜明けのスキャット」も披露、両陛下は大きな拍手を送っていた。
沖縄県のハンセン病療養所の入所者との交流をきっかけに天皇陛下が「琉歌(りゅうか)」に詠み、皇后さまが作曲をした「歌声の響(ひびき)」も披露され、終了後、皇后さまは阿木さんらに「ありがとう」と言葉をかけたという。最後は出演者全員らによる「故郷(ふるさと)」の合唱もあり、両陛下も楽しそうに口ずさんでいた。(多田晃子)