乗車していないのに、2時間ほど大回りして乗り換えをしたと換算して運賃を多く受け取っていました――。JR東海は4日、岡崎駅で東海道線と愛知環状鉄道の2路線で交通系ICカードを使って乗り換えた乗客から運賃を取り過ぎていたと発表した。
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運賃の過収受は3月2日~4月3日、乗客が岡崎駅での乗り換えでICカード専用改札機を用いる際、改札機に触れた後、5分以上経ってから再び触れたときに起きたという。
改札機は、岡崎駅→愛知環状鉄道経由で高蔵寺駅→JR中央線経由で金山駅→JR東海道線経由で再び岡崎駅――という経路で運賃を受け取る設定になっていた。3路線すべて用いて再び岡崎駅に戻るのに、実際にかかる時間は2時間ほどで、運賃は1840円。乗客が申し出て判明し、4日に改札機の設定を変更した。
愛知環状鉄道で交通系ICカードが使えるようになったのが、3月2日からだった。運賃の取り過ぎは計23件で、20人から計4万1200円多く受け取っていた。
払い戻しができていない乗客もおり、JR東海は心当たりのある人は申し出てほしいと呼びかけている。岡崎駅か、午前6時から深夜0時までJRテレフォンセンター(050・3772・3910)へ。(江向彩也夏)