兵庫県警伊丹署は5日、同県伊丹市に住む無職女性(86)が、銀行員を名乗る男から「元号が変わると古いキャッシュカードが使えなくなる」とうそを言われ、カード1枚をだまし取られる被害に遭ったと発表した。口座から約15万円が引き出されたといい、同署は詐欺容疑で調べている。
同署によると、5日朝、女性宅に「(改元に伴い)古いキャッシュカードを回収し、新しいものに交換する。職員が自宅へ行く」という電話があったという。女性は暗証番号を伝え、電話の直後に自宅を訪ねてきた男にカードを手渡した。その後、不審に思った女性が銀行に問い合わせて詐欺がわかったという。
5月1日の改元を前に、各地の警察は同種詐欺への注意を呼びかけている。