乳児同伴で本会議場に入ったり、質疑中にのどあめを口にして懲罰を受けたりして議論を呼んだ緒方夕佳氏(43)が、熊本市議選東区選挙区(定数13)で再選を果たした。
「子育てと仕事を両立しようとしている女性たちが直面している問題を体現したかった」などと語り、1期目から議会の慣例に問題提起。メディアでも取り上げられ、一定の知名度はあった。大きな組織は持たず、団地や子育て世帯が多くいる公園での遊説が中心。街頭では「子育ての当事者である私だから届けられる声がある」と訴えた。
事務所運営も慣例にとらわれない緒方流だった。立候補した選挙区と異なる中央区に選挙事務所を構え、半分のスペースに子どもの遊び場となるテントやハンモックを置いて、ベビーシッターたちが緒方氏とスタッフの子どもを世話していた。