三重県知事選は7日投開票され、現職の鈴木英敬氏(44)が新顔の鈴木加奈子氏(79)を破り、3選を果たした。投票率は46・68%(前回48・35%)だった。
鈴木英敬氏は2011年に自民党などの推薦で初当選し、前回15年と今回は連合三重、旧民主・民進系の地域政党「新政みえ」の推薦も受けた。盤石な態勢を築き、伊勢志摩サミット(2016年)の誘致や都道府県別で全国2位の実質経済成長率(09~15年度、内閣府調べ)など、2期8年の実績を前面に掲げた。3期目に向けて防災・減災対策などに重点を置き、「新しい時代の三重をつくっていく」と訴え、幅広い支持を得た。
当選を決めた鈴木英敬氏は、津市内の事務所で「平成最後、令和最初の知事という重責を受け止め、良い流れにある経済を継続させ、南海トラフ地震への対応などをやっていく。かじ取り役に選んで良かったと思ってもらえるよう頑張る」と語った。
旧民進系は三重県議会で最大会派を握るが、前回知事選に続いて独自候補を擁立できなかった。元民進党代表の岡田克也衆院議員らが新たに旗揚げした地域政党「三重民主連合」は、自主投票だった。(中川史)