神奈川県知事選は、元フジテレビキャスターで現職の黒岩祐治氏(64)=自民、国民民主、公明推薦=の3選が確実となった。
黒岩氏は「コミュニティー再生で笑いあふれる100歳時代」を掲げ、高い知名度も武器に盤石の態勢で選挙戦を展開した。過去2回の選挙では、自民、民主(当時)、公明の相乗りで当選。今回は、統合型リゾート(IR)誘致に関して、「基礎自治体の判断を尊重する」との黒岩氏の立場と、反対する立憲民主の立場の違いが表面化。黒岩氏は立憲民主への推薦依頼を取り下げ、立憲民主県連は自主投票としたが、水面下では多くの地方議員が黒岩氏の支持に回った。
神奈川県知事選には、ほかに市民団体共同代表の岸牧子氏(62)=共産推薦=が立候補。住民福祉や教育の充実、米軍基地の撤去、憲法9条改正阻止などを訴えたが、及ばなかった。