職員への暴言問題で兵庫県明石市長を辞職し、3月の出直し選で大勝した泉房穂(ふさほ)氏(55)が12日、統一地方選の後半戦で実施される市長選(14日告示)への立候補を前に記者会見した。「自分の言動で(短期間に)2回選挙がある。私の責任だ」と改めて謝罪した。他に立候補の動きはなく、泉氏の無投票当選の可能性が高まっている。
泉氏は2期目半ばの2017年、国道工事の遅れに激高し、職員に怒声を浴びせた。録音データが明らかになり辞職したが、元市長、共産新顔と3人で争った3月17日の出直し選では、投票者の約7割の票を得て3選を果たした。
元市長は「圧倒的な票差を民意と受け止めた」と今月7日に投票された県議選に転じて当選。共産も「市民の選択を受け入れる」と今回は候補者を立てない。
市選管によると、出直し選の費用は最大約8千万円。今回の市長選は市議選とダブル選で最大約1億7千万円を見込む。ポスター掲示場は市長選のものも設置済みで、無投票でも費用は大きく変わらないという。(山崎毅朗)