韓国が日本の原発事故の被災地などから水産物の輸入を全て禁止していることについて、世界貿易機関(WTO)の紛争処理上級委員会が日本勝訴の一審を破棄して韓国の禁輸を容認する判断を示した。カツオやサンマの水揚げが盛んで、福島県を代表するいわき市の小名浜魚市場。12日朝も試験操業でヒラメやホウボウが水揚げされた。小名浜機船底曳網漁協の柳内孝之理事は「日本は科学的根拠をもとに主張していたのに、予想外の結果だ」と驚いた。
水産物禁輸「我が国敗訴の指摘当たらない」 菅長官
日本からの水産物禁輸容認「努力が反映された」 韓国
震災前年の同魚市場の漁獲高は18億円だったが、震災後は低迷。輸出先の拡大につながるため、今回の判断に注目していた。
福島県によると、震災前の6年…