JR九州は12日、豪華寝台列車「ななつ星」の関連商品を売る通販サイトに不正アクセスがあり、最大で2816人分のクレジットカード情報が流出したと発表した。少なくとも一人の利用者からは「身に覚えのない決済がある」とカード会社に連絡があった。住所や電話番号などを含めると、最大で7996人の個人情報が流出した可能性があるという。
流出したクレジットカードの情報はカード番号、有効期限、セキュリティーコード。カードの不正利用についての被害状況は調査中で、不正利用された分はJR九州が補償する。
不正アクセスがあったサイトは「ななつ星Gallery」。決済代行会社から3月11日に、情報流出の可能性があると指摘があり、同日、サイトを閉鎖した。その後、外部から情報を閲覧した形跡が確認されたという。
最初の発覚から発表が1カ月後になったことについて、JR九州は「流出の詳細がわからないうちは対応できず、お客さまに混乱を招きかねないため」と説明している。
個人情報が流出した利用客には、メールと郵便で説明し、カードの再発行の手数料も補償する。問い合わせ窓口は0120・772・962。受付時間は午前9時~午後6時。(女屋泰之)