新生活がスタートし、電車で通学・通勤を始める人も多い4月。電車内での痴漢を抑止する手立てがあるのをご存じですか? 無料アプリの開発やグッズの販売など、企業が動き始めています。
アプリの名は「Don’t Worry」(心配しないで)。声を上げられない被害者がSOSを発信できるよう、アプリ製作会社「チョットデキル」(東京)が開発した。
スマートフォンなどに導入し、無線通信「ブルートゥース」をオンにする。画面に表れるSOSマークを押すと、同じアプリの利用者に「近くに助けを求めている人がいます」とメッセージが届く。受信者が周囲を見回すなど電車内の雰囲気を変え、痴漢をやめさせるのが狙いだ。
SOSが発信されなくても、アプリ利用者の存在を知らせて安心してもらう機能もある。DW(Don’t Worry)マークを押すと、「少し遠くに仲間がいます」など距離に応じたメッセージが届く。
いずれも届く範囲は半径10メートル程度。誰が使っているかわからないよう、発信・受信時にブザー音などは鳴らず、発信元は特定されない。いたずらを防ぐため、利用する際に電話番号を入力する必要がある。
開発のきっかけは、同社代表で…