立憲民主党の枝野幸男代表は14日、静岡県三島市で統一地方選後半の第一声を上げた。三島市は旧民主党の幹事長などを経て無所属ながら自民党二階派に入った細野豪志衆院議員(静岡5区)の地元。枝野氏は次期衆院選静岡5区について「野党第1党の責任として、自民系に勝てるような候補者を擁立したい」と記者団に語り、独自候補を立てる考えを示した。
枝野氏は街頭演説で「立憲民主党は途中でどこかの党に行っちゃいそうな人は抱えずに、ちゃんと信頼できる仲間と前に進んでいく」と訴え、自民入りを目指す細野氏を当てこすった。枝野氏の三島入りについて、立憲幹部は「静岡5区に相当あるはずの『アンチ細野票』にアピールするため」と解説する。
細野氏は民主党政権で東日本大震災後の原発相などを歴任。2017年に民進党を離党、衆院選に先立ち希望の党の結党メンバーに加わった。昨年の国民民主党の結成に参加せず、今年1月に無所属のまま二階派入りした。(中崎太郎)