男女の候補者数をできる限り均等にするよう政党に求める候補者男女均等法の施行後、初めて行われた統一地方選の道府県議選。2人の子育てをしながら埼玉県議選南5区(さいたま市大宮区、定数1)に初挑戦した山田千良子さん(33)は、選挙の後処理に追われていた。
子育て中の立候補「あり得ない」 ご近所から説教30分
ママ友と挑む初の選挙 第一声は「け、県議候補の…」
「演説に泣きを」拒み戦った女性 落選の夜、初めての涙
敗北から2日後の9日朝。山田さんはハローワークにいた。仕事探しと失業保険の手続きのためだ。
2月末で10年間勤めた大手企業を退社した。「もっと早く来れば、失業保険を早く受給できたけれど、選挙準備に忙しくて」
年収数百万円を失った。「企業が、落選しても復職できる仕組みを整えたら、議員のなり手はもっと増えるのでは」
「今後、選挙に出ようと思う人のために」と、あえて現時点で整理した収支を明かしてくれた。
支出は立候補の準備に150万…