リングに立てば華々しい戦いを繰り広げ、マイクを握れば熱きパワーで会場を最高潮にする。全日本プロレスの三冠ヘビー級王者、宮原健斗さんが4月、故郷に凱旋(がいせん)した。王者の原点、福岡への思いを聞いた。
――福岡市出身なんですね。
そうです。この辺り(JR博多駅周辺)はしょっちゅう遊びに来ていました。「庭」ですね。
――プロレスの「西の聖地」博多スターレーンには行きましたか。
もちろんよく見に行きました。いつも試合後には色紙とサインペンを持って選手の出待ちをし、サインをもらっていました。プロレス少年でしたから。
そもそも、スターレーンでしかプロレスを見たことがなかった。ファン時代はスターレーンしか知りません。
――いつごろ、プロレスにはまりましたか。
小3のころにはプロレスラーになろうと思っていました。そのころは体が細くて、よく女の子に間違えられることがコンプレックスで。力士やレスラーのような大きな男の人に憧れていました。
――周りの反…