本州と九州を結ぶ道路事業の調査で、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相の意向を「忖度(そんたく)した」と発言した塚田一郎・前国土交通副大臣(参院新潟選挙区)が、自民党の新潟県連会長を辞任する意向を県連幹部に伝えた。県連は17日に役員会を開き、対応を協議する。
塚田氏は今月1日、北九州市で行われた集会で、関門海峡を新しい橋かトンネルで結ぶ「下関北九州道路」の事業を巡り、「私は忖度します。国直轄の調査に引き上げた」などと発言。与野党から批判が高まり、5日に国交副大臣を辞任した。
自民党新潟県連は8日、「けじめはつけた」として、県連会長の続投を決めていた。一方、統一地方選後半戦の投開票が21日に迫る中、県連への苦情が相次いでいた。塚田氏は今夏の参院選で改選を迎える。