熊本市出身の漫画家尾田栄一郎さんの「ワンピース」のキャラクター像が、熊本県の被災地に登場する。県が17日、主人公ルフィの仲間「麦わらの一味」8人の設置場所を発表した。各キャラクターが復興を手助けするというコンセプトで、地域の課題と作品の世界観を融合させた物語も練られている。
船医のチョッパーは被災した動物のケアのため、熊本市動植物園に設置される。コックのサンジは、地元の農産品で温かい食事を作るという物語とともに、給食センターが被災した益城町へ。剣士のゾロは剣道が盛んで武道場が被災した大津町、音楽家のブルックは平成音楽大学が被災した御船町。航海士でふるさとが海賊に侵略されたナミは、集落単位の被害があった西原村に置かれる。
考古学者のロビンは、被災した東海大学阿蘇キャンパスがあった南阿蘇村、自然の力を操る狙撃手のウソップは大草原が傷んだ阿蘇市に決まった。船大工のフランキーは、地震で寸断された南阿蘇鉄道の終着駅で全線再開をめざすという設定で、高森町に置かれる。
このプロジェクトは「麦わらの…