21日に投開票された山口県周南市長選で、新顔の元県議が現職をおさえ、初当選を果たした。選挙では、ネコをモチーフにした市のPR事業「しゅうニャン市プロジェクト」の是非も問われた。
当選したのは元自民党県議の藤井律子氏(65)。今年2月、市長選への立候補を表明した記者会見で、プロジェクトからの撤退を明言した。
21日夜、当選確実の一報を受けて、藤井氏は「プロジェクトの廃止は公約で一番の柱。選挙戦を通じ、多くの市民に受け入れられていないことが分かった。今後はみなさんが納得でき、愛されるような企画を早急に考えたい」と語った。
現職の木村健一郎氏(66)が2期目の2017年、市は知名度向上のために市の愛称を「しゅうニャン市」に決め、特設サイト開設や缶バッジなどのグッズをつくってPR。昨秋は職員が全国57自治体を行脚した。
だが、「南」を「ニャン」と読…