韓国の現代自動車は、日産自動車で1月までチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)を務めたホセ・ムニョス氏(53)を最高執行責任者(COO)に指名した。5月1日に就任する。
ムニョス氏は、日産の前会長のカルロス・ゴーン容疑者(65)の側近で、後継者の候補とも目されていたが、ゴーン容疑者の逮捕後、辞任していた。
現代自は「ムニョス氏はグローバルCOOとして、世界販売や生産の最適化、利益率の向上などといった事業戦略の高度化を担う」としている。北米本社と米国法人のトップも兼ね、中南米を含む米州全体の事業を統括する。
現代自の李元熙社長は19日の声明で、「ムニョス氏の数十年の経歴は、現代自が次のステップに踏み出すのにふさわしい。我々が長期的で持続的な成長を果たすため、彼のリーダーシップに期待したい」と触れた。(ソウル=神谷毅)