栃木県益子町にあった中華料理店の名物の担々麺が復活した。火事と愛妻の死で二度の閉店を余儀なくされたが、「もう一度、食べたい」という常連客の熱意と次女のサポートで、店主がもう一度、厨房(ちゅうぼう)に立つことになった。
中華料理店は町役場近くにあった「龍鳳」。梅野益男さん(70)が水戸市のホテルで四川料理を修業後、約40年前に始めた。当時、益子では珍しかった担々麺などが受けたこともあって人気店になった。
ところが2006年に火事に遭い閉店。妻の順子さんと2人で日光市の社員寮で働いたが、東日本大震災で寮が閉鎖。地元の要望もあって益子に戻り、郊外の大郷戸ダム近くで店を復活させた。
夫婦2人だけで店を切り盛りす…