「勉強しなさい!」 新学期が始まって1カ月。のーんびりテレビを見ている小6の娘の姿に不安になり、思わずのび太のママのように叱ってしまう日が増えている私です。どうすれば子どもは自分から勉強するのか。4月から始まった連載コラム「塾が教えない中学受験必笑法」の筆者、おおたとしまささんに聞きました。
――なぜ子どもは「勉強しなさい!」と言わないと勉強しないのでしょうか。
まず、「勉強しろ」と言われたら、しないと思って下さい。親だって気が向かない時に「洗濯は終わったの」「仕事はできた?」と聞かれたら、反発しませんか? 人間とはそういうものです。
それを踏まえた上で、それでもなんとかしたいと思うのなら、子どものやる気が出るきっかけとしては、以下の四つが考えられます。①勉強を始めるための「儀式」をつくる②やる気がある子の集団の中でやる気が「感染」する③「こうなりたい」と思えるあこがれの存在が見つかる④当たり前にできることを褒められる。
――①の「儀式」とは。
脳科学では、やる気はやり始め…