冷戦時代の旧ソ連で使われた、頭蓋骨(ずがいこつ)や肋骨(ろっこつ)が写ったレントゲン写真を素材に手作りされた「レコード」を集めた「ボーン・ミュージック展 ~僕らはレコードを聴きたかった~」が、27日から東京・神宮前のBA―TSUアートギャラリーで開かれる。
1940~60年代、かの国では米国のジャズやロックンロール、一部のロシア音楽などを聴くことが禁止されていた。熱心な音楽ファンたちは、自作のレコーダーで海賊盤を作って音楽を聴いたという。
当時、レコード代わりに使われたのが、病院で不要となった使用済みで大量のX線写真。可燃性で破棄が義務づけられ、流用しやすかった。ソノシートに素材が似ており、円盤状に溝を掘り、中央に穴を開け、音楽を録音する方法が生み出された。
1枚に約3分間しか録音できず…