国文学者の中西進氏が、10日発売の月刊誌「文芸春秋」で「(元号の)典拠は万葉集が良いと考えた。『令』に優(まさ)る文字はないと中西という人は思っていた」と記し、自身が元号「令和」の考案者だと事実上、認めた。「何年か前から色々な条件を伝えられた中西は役人に使役されていた」とも明らかにした。
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これまで、複数の政府関係者が朝日新聞の取材に中西氏が考案者だと認めていたが、中西氏自身は明言していなかった。
中西氏は「考案者と名乗って表に出る人間がいてはおかしい」としながら、「(中西という人は)『古事記』や『日本書紀』からも良い元号案があると浮かんだようだ」と説明。「『続日本紀』に出てくる『和景』という言葉もよいと考えた」という。
令和については「『麗しき平和をもつ日本』という意味だ」とも解説。「麗しく品格を持ち、価値をおのずから万国に認められる日本になってほしいという願いが込められている」としている。