京都で開かれていた国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会が12日夜、温室効果ガスの排出量と吸収量の算定に必要な改良版ガイドラインを採択して、閉会した。改良版は次回以降の「国連気候変動枠組み条約」(UNFCCC)締約国会議に併せて開かれる会合で議論され、採択後に各国が実際に使う共通ルールとなる見込み。
2015年に採択された地球温暖化対策の国際ルールであるパリ協定は、今世紀後半の温室効果ガス排出の「実質ゼロ」を目指している。排出削減を信頼できるものにするため、06年のガイドラインを、最新の知見や、社会や技術の変化を踏まえて改良する必要に迫られていた。
改良版ガイドラインは2千ペー…