JA北大阪(吹田市)が災害時の非常用缶入り飲料「農協の飲めるごはん」の自動販売機をつくった。昨夏の販売開始以来、全国でヒット商品となり、「気軽に1本買いたい」という個人消費者の声に応えた。木下昭男組合長(67)は「災害時には無料提供し、社会に役立てたい」と話す。
JA北大阪は、吹田、摂津両市の農家が生産したコメ「ヒノヒカリ」を主原料に飲めるごはんを生産。昨年8月に販売を始め、今年3月末までに当初の予想を大きく上回る約6万7千缶を販売。和歌山県内のJAが、自社ブランドとして、JA北大阪に約3万缶の製造を委託する計画を立てている。
飲めるごはん(245グラム)は5年の長期保存が可能で、梅・こんぶ、ココア、シナモンの3種類の風味がある。個人消費が8割を占め、宮城、福島、熊本県など被災地の購入が目立つといい、神戸市が災害時の備蓄用として200ケースを購入したという。
卸会社を通じた注文販売が中心…