銀の糸で町工場を再建 三寺歩さん
着るだけで疲労やストレスの分析ができるシャツ。近未来のSF映画に登場するような「ウェアラブル端末」を開発したのは、IT企業から転身して家業を継いだ三寺歩(みてら・あゆむ)さん(42)。「後継ぎのホープ」として最近は講演にも引っ張りだこだ。
着るだけで疲労やストレスの分析ができる、近未来映画のようなシャツ「ハモン」を開発した。編み込んだ銀の糸で心拍などの電気信号をとらえる。
西陣織の帯を祖業とする京都府の町工場「ミツフジ」の3代目。大卒後、IT企業で営業を担当していた2012年、資金繰りに窮した父親から後を継ぐよう頼まれた。親孝行のつもりで応じた。
家業を守るだけではじり貧。し…