兵庫県警西宮署と西宮防犯協会(同県西宮市)が作製した、痴漢やひったくりといった犯罪の予防啓発のチラシのイラストや文言に苦情が寄せられ、同署が一部を回収したことが22日、分かった。署は「誤解を招く表現があった。申し訳ない」としている。
チラシはA4判の両面。「さよなら無防備」と書かれた片面には制服姿とミニ丈のワンピースの女性2人のイラストが描かれ、「こんな人は狙われやすい」と紹介。「抵抗をしそうにないおとなしい雰囲気」「電車の乗降口付近に立つ」「露出が多く目立つ服装」との説明も添えられた。
署によると、西宮防犯協会が昨年6月に制作会社(札幌市)のカタログから選んで1千枚を注文。昨夏の夏祭りや花火大会で配った。100枚ほど残ったため、今月10日、管内の小学校で開いた安全イベントで保護者や住民に配布。残る数枚は公民館に置かれたという。
その後、チラシを見た市民らから電話などで抗議を受けた署は、公民館からチラシを回収した。丸山文勝副署長は「女性に非があると受け取る人もいてよくなかった。誤解を招く表現があり、申し訳ない」と釈明した。
制作会社によると、チラシのデ…