那覇市内でモノレール「ゆいレール」(那覇空港駅―首里駅)を運行する沖縄都市モノレールは24日、首里駅から浦添(うらそえ)市の「てだこ浦西駅」まで延伸した区間(約4キロ)の運行を、10月1日に始めると発表した。車両編成を2両から3両に増やす方針も示した。
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延伸区間には、石嶺▽経塚▽浦添前田▽てだこ浦西――の4駅ができる。総区間は17キロとなり、所要時間は約40分。
車両増は、今後も観光客が増え、混雑が予想されるため。増やす時期は未定だが、車両購入などの資金支援を国や県、地元自治体に要請している。また、改札での混雑解消のため、来春からJR東日本の「スイカ」などのICカードも利用できるよう改修する。
ゆいレールの昨年度の乗客数は1905万7176人(1日平均5万2355人)と過去最高を記録。美里(みさと)義雅(よしまさ)社長は会見で「事業は好調だが、累積損失を抱えており経営努力を続ける」と話した。(伊藤和行)