子ども3人にスタンガンを使って暴行し、けがを負わせたとして、福岡県警は29日、北九州市小倉南区、無職後藤孝宏容疑者(45)を暴行と傷害の疑いで逮捕し、発表した。「しつけのためだった」と話し、容疑を認めているという。
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小倉南署によると、後藤容疑者は2月26~28日、自宅で長女(当時17)と次女(同13)と長男(同11)の腕や手にスタンガンで電流を流し、長男の手の甲にやけどを負わせた疑いがある。
スタンガンは遠隔操作できるもので、長女や次女には自分で腕に押しつけさせて、後藤容疑者がスイッチを作動させていた。後藤容疑者は約10年前に今の30代の妻と結婚。後藤容疑者にとって長女と次女は養子で、長男は実子という。
同署は、後藤容疑者が子どもたちが宿題や片付けをしないことを理由に、虐待を数年間続けていたとみて調べている。
スタンガンは首輪の形状で、箱には犬の写真とともに「Training Collar」と書かれており、犬の調教用とみられる。(狩野浩平)