深刻な医師・看護師不足解消のため人件費に充てようと、大阪府三島救命救急センター(同府高槻市)がインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めたところ、6日目の11日、目標の2千万円を突破した。CF運営会社によると「これほどの高額が短期間で集まるのは極めてまれ」という。
11日午後3時8分、1053人からの合計額が計2009万1千円に達した。府内をはじめ愛知、東京、米国からも寄せられた。「現場で働く先生の役に立てれば」(東京在住の男性)、「日本の救急のありがたさを実感している」(米国在住の男性)、「息子が世話になり、九死に一生を得た」(大阪在住の女性)など、利用者や医療関係者らの寄付が目立つという。センターの法幸貞次事務局長は「ご厚意を重く受け止め、有効活用して期待に応えたい」と感謝した。
センターは引き続き寄付を募り、さらに医師や看護師を確保していく方針。(室矢英樹)