熊本県御船町の上益城消防組合消防本部に勤務していた山都町の男性(46)が「上司からパワハラ行為をうけた」という内容の書き置きを残して5月に自殺していたことがわかった。男性の遺族が10日、同組合本部を訪れ、パワハラの真相究明と再発防止のための第三者調査機関を設置するよう求める請願書を同組合議会に提出した。
遺書に上司の名「自分で最後に」
請願書では「夫の苦しみや悔しさ、突然に父や夫を奪われた遺族の悲しみは計り知れません」として、調査機関の設置に当たって、上益城消防組合や同組合を組織する自治体に利害関係のない中立公平な委員を任命することを求めている。
男性の妻によると、男性は今年4月2日に山都消防署から消防本部の内勤に異動。危険物係長司令補として書類作成や取引先回りなどの業務に就いていたが、「上司から威圧的な態度で叱られる」などの悩みを毎日、妻に打ち明けるようになった。妻は職場の同僚や親しい先輩に相談するよう勧めたが「相談する相手がいない」とこぼしていたという。
男性は5月6日の夕方、「連休…