生活保護受給者から預かっていた現金200万円をだまし取ったとして、埼玉県警は13日、同県和光市企画部審議監の東内(とうない)京一容疑者(55)=同県新座市栄5丁目=を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、東内容疑者は市保健福祉部長だった2015年2~3月、市福祉事務所が生活保護受給者から預かって保管していた現金約250万円について「大型詐欺グループの金で検察が押さえたいらしい。特捜に持って行くから俺に渡してもらえるか」などと担当職員にうそを言い、うち200万円をだまし取った疑いがある。
18年11月ごろ、この生活保護受給者の親族から市に現金に関する問い合わせがあり、市が調査したところ不正が発覚。市は今年1月、東内容疑者を刑事告発していた。