18日夜の地震で最大震度6強を観測した新潟県村上市で21日、被災した住宅地をドローン(小型無人飛行機)で空撮する取り組みがあった。瓦が落ちた屋根を応急的にシートで覆った住宅や、軒並み倒れた墓石などの被災状況を動画や写真で記録した。
撮影したのは、損保ジャパン日本興亜(東京都)。村上市などと災害時の連携協定を結んでおり、被災状況を把握したい同市の要請を受け、保険業務とは別に実施した。
大きさの異なる3機のカメラ付きドローンを2人の操縦者がリモコンで操り、上空75~85メートル付近を飛行。特に揺れが大きかった府屋地区で約15分間の撮影を2回繰り返し、この日は近くの別地区と合わせて7回飛んだ。22日も別の2地区で撮影する予定。
同社は2016年の熊本地震の際もドローンによる撮影で行方不明者の捜索に協力。北海道厚真町などを襲った昨年の地震でもドローンを使い、被害状況の確認を支援した。(飯塚大和)