北アルプスを貫いて富山、長野両県を結ぶ立山黒部アルペンルートの黒部ダム(富山県立山町)で26日、観光放水が始まった。
高さ186メートルと日本一を誇る黒部ダム。壁面から放出される毎秒15トンの水が風にあおられ、霧のように舞い上がり、深い谷に差し込む太陽の光を虹に変えた。
宮城県気仙沼市から観光に訪れた佐々木とみ江さん(78)は「26年前に初めて来た時は5月で放水していなかった。今日は天気がよくて虹もきれいに見えて、いい冥土の土産だわ」と友人たちと笑い合っていた。観光放水は10月15日まで。(高津守)