富山県高岡市民の歌「ふるさと高岡」の歌詞について、市民団体が「男性だけを強調・賛美している」として、歌の廃止を求めた申し立てに対し、市男女平等問題処理委員会は30日、「廃止の必要がない」との調査結果を発表した。歌詞について「男性だけを強調・賛美していることは考えられない」と判断した。
「ふるさと高岡」は作家の林真理子さんの作詞。市民団体「シャキット富山35」が8月、「御車山(みくるまやま)を 曳(ひ)いてくる 男たちのりりしさ あなたの父も兄もいる」との歌詞がある一方、女性についての言及がないとして廃止を申し立てた。
同委は、「歌詞には『旅する人』『愛する人』といった男女を問わない表現があり、女性のことがまったく謳(うた)われていないとはいえない」と指摘。歌が男女平等・共同参画の推進に影響するとは考えられず、廃止の必要がないとした。
同委の判断に、シャキット富山35の世話人代表の山本夕起子さん(66)は「痛みを感じる少数派がいる可能性に最大限配慮することは行政の義務。そのような視点が委員会の結論には欠けている」と批判する。
高橋正樹・同市長は30日、「…