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交通費かさむ沖縄離島の球児 福島の男性が10万円ずつ

離島の学校の交通費の足しに――。第101回全国高校野球選手権沖縄大会に参加している離島の高校7校に、福島県の男性から寄付が届いた。沖縄大会は6月22日に開幕したものの雨で試合が順延になり、離島の高校は沖縄本島に改めて来なくてはならなくなっていた。


沖縄大会は基本的に土日に試合があり、離島勢の試合は、開幕日とその翌日に優先して組む。ところが今年は6月22日に開会式はできたものの、試合開始直前に雨が降り始め、22、23日の全試合が順延に。離島勢の試合は7月1、2日にずれ込んだ。


宮古高校の津野良信校長によると、6月27日に現金書留で10万円が届き、手紙が添えてあった。手紙には、雨で試合が順延になり離島の高校の交通費が負担になっているというネットニュースを見たとしたうえで、こうつづられていた。


「高校生の皆さんには日頃の努力を遺憾なく発揮していただきたいと思い、少額ではありますがご活用いただきたく、お送りいたします。チームの皆さんには、悔いのないよう、そして何より楽しんで、試合に臨んでいただければと思います」


津野校長がすぐにお礼の電話をしたところ、男性は宮古島、石垣島、久米島にある計7校に現金を送ったことを明かし、「怪しいお金じゃないので、ぜひ活用して下さい」と話したという。離島の学校は飛行機で移動し宿泊するのが一般的で、学校から派遣費を補助するが、個人負担も万単位になる。津野校長は「驚くとともに、温かい支援の気持ちに本当に感動した」と話している。(伊東聖)


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