プリンスホテル(東京)が長野県軽井沢町に8日オープンする会員制リゾートホテルの報道関係者向け内覧会が3日にあった。同社初の会員制ホテルで、主に国内の富裕層をターゲットにしている。
軽井沢浅間プリンスホテルの敷地内に25億円をかけて設けた。戸建てのヴィラタイプ15棟と、ホテルの客室を転用した48室があり、いずれも複数の会員で利用する。
ヴィラは木造平屋建て床面積約80平方メートル。リビングや寝室、浴室、キッチンなどを備え、6人まで利用できる。共有制の会員権(権利期間35年)180口を販売中で、現在の募集価格は1口1338万8千円。他に年会費16万2千円、一室1泊2万3760円。
ホテルの客室を改装した48室は30~85平方メートルで、1~4人用がある。576口を販売しており、募集価格は393万円。こちらは権利期間(15年)が終われば一部が返還される預託制になっている。他に年会費11万8800円、利用料金は大人1人1泊4536円。
このほか、敷地内に新たに温泉棟を設けた。
この日は、西武ホールディングスの後藤高志社長やプロフィギュアスケーターの荒川静香さんらがテープカット。後藤社長は「軽井沢は日本を代表するリゾート地。これを皮切りに会員制ホテル事業を全国で展開し、富裕層やアクティブシニアのニーズに応えていきたい」と話した。(土屋弘)