京都・祇園祭が始まって今年で1150年となるのを記念した鷺舞(さぎまい)の奉納が6日、京都市東山区の八坂神社であった。島根県津和野町の鷺舞保存会が出演。鷺舞役者の2人は囃子(はやし)や歌に合わせ、ヒノキ製の白い羽根を大きく広げて伝統の舞を披露した。鷺舞は7日も午前11時と正午にある。
八坂神社によると、鷺舞は室町時代の応仁の乱(1467~77)以前から祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行で演じられてきたが、江戸時代中期に途絶えた。一方で、津和野町には1542年に伝わったという。現在は同町の弥栄(やさか)神社に受け継がれ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。(大村治郎)