国務院共同対策メカニズムは8日、「新型コロナウイルス無症状感染者管理基準」を発表した。初めて、集中医学観察を解除された無症状感染者は、引き続き14日間の医学観察・訪問を受けるべきとした。人民網が伝えた。
基準の第3条は、無症状感染者には感染力があり、拡散リスクが存在するとしている。それでは感染力とリスクはどの程度なのだろうか。国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームメンバーで、中国疾病予防管理センター疫学首席科学者の曾光氏は、「無症状感染者のウイルス感染力は通常、症状のある人より弱い。症状のある感染者はウイルスが大量に増殖するからこそ、熱と咳が出て、症状が発生するのだ。感染力は比較的強い」と指摘した。
武漢の封鎖解除により、大勢の人が移動し、ウイルスを拡散するのではないかと懸念する人が多い。曾氏はこれについて、「その確率は非常に低く、過度な懸念は必要ないと思う。当然ながらこの可能性を完全に排除することはできない。新型コロナウイルス肺炎という疾病に対する認識がまだ不十分で、特殊なケースを否定できないからだ。無症状感染者が感染の再発を起こすか、それがどれほど長く続くかについては、さらなる研究と観察が必要だ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月10日