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中日文化交流の証である南宋青磁茶碗「馬蝗絆」を青年陶芸家が再現

中日文化交流の証である南宋青磁茶碗「馬蝗絆」を青年陶芸家が再現
5月7日、浙江省麗水市龍泉市蘭巨郷のアトリエで、磁器素地を伸ばして復刻版「馬蝗絆」を制作する劉傑さん(撮影・翁忻暘)。

浙江省麗水市龍泉市に住む青年陶芸家の劉傑さんは、南宋時代に龍泉窯で焼かれた後日本に伝わり、青磁茶碗を代表する優品とされる「馬蝗絆」の再現に2019年から取り組んでいる。「馬蝗絆」が中国で展示されたことをきっかけに、劉さんは北京故宮と浙江博物館で展示されたこの茶碗を至近距離から観察し、さまざまな専門家に教えを請い、器の形や色付けを繰り返し研究し、龍泉現地の紫金土を用いて「鎹(かすがい:尖った先端部が2つある釘)」を制作し、「馬蝗絆」の風格と趣を出すよう尽力した。劉さんは、「『馬蝗絆』は、中日文化交流の証といえる。私は何としても、その風采や文化的エッセンスを描き出し、古人の『匠』の心を再現したい」と話した。新華網が伝えた。


「馬蝗絆」は、龍泉窯で焼かれた青磁茶碗で、南宋時代に日本に渡った。明代にひび割れが生じたため、中国に送り返され、代わりを求めたが、明代の中国ではもはやこれに代わる名品は作れないとして、磁器職人によって6個の鎹で修理を施され、日本に返送された。現在は東京国立博物館に収蔵されている。2019年、「馬蝗絆」は、北京故宮と浙江博物館で開催された「天下の龍泉・龍泉青磁とグローバル化」で展示された。(編集KM)


「人民網日本語版」2020年5月19日


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