三井住友銀行は、2025年4月29日に発生した大規模なシステム障害について、同日午後11時すぎに復旧したと発表しました。この障害により、大阪府や兵庫県を中心とした全国47か所のATMが利用できない状態が続いていました。加えて、他行ATMでのカード利用、キャッシュカードによる決済、PayPayなど電子マネーのチャージ、一部のデビットカード機能も停止していました。

今回の障害は、ATMと勘定系システムをつなぐ中継システムにおいて、処理遅延が発生したことが原因で、接続が不安定になったとみられています。三井住友銀行は、システム設定の不備によって障害が引き起こされたと説明しています。

同行は現在、新しいシステムへの移行を段階的に進めており、これに伴う影響の可能性も否定できません。予定されたシステムメンテナンスとは別に、今回のような突発的な障害が発生したことから、銀行側は再発防止策の徹底を表明しました。

利用者からは、「給料日なのに現金が引き出せず困った」「チャージができず買い物ができなかった」などの声が相次いでおり、影響の大きさが浮き彫りとなっています。銀行側は、今後個別に影響を受けた顧客への対応を行い、必要に応じて補償措置を検討するとのことです。