サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は13日に開幕、フランスのリヨンなどで1次リーグ8試合を行い、F組は昨季ベスト8のリヨン(フランス)が4季ぶりの優勝を狙うレアル・マドリード(スペイン)に3-0で快勝した。
G組は昨季優勝のリバプール(イングランド)がベティス(スペイン)に2-1で、チェルシー(イングランド)がアンデルレヒト(ベルギー)に1-0で競り勝った。
E組は昨季準優勝のACミラン(イタリア)がフェネルバフチェ(トルコ)を3-1で降し、昨季ベスト4のPSVアイントホーフェン(オランダ)はシャルケ(ドイツ)を1-0で破った。(共同)
◇前途多難…レアル・マドリード
前身の欧州チャンピオンズカップを含めて最多9度の優勝を誇るレアル・マドリードは、昨季の初戦と同じ0-3の完敗。ルシェンブルゴ監督は「今後が心配と言うより、この試合そのものについて残念で仕方がない」とため息を吐いた。
序盤は優勢だったが、シュートはわずかに外れた。徐々に不用意なパスミスが目立ち、球際の競り合いでもろさを見せ始めた。出場停止のロナウドと故障のジダンを欠いたチームは落ち着きがなかった。
前半21分、リヨンのFKが相手FWに当たってわずかに方向が変わり、GKカシリャスの両手をすり抜けてゴールへ。同監督は「最初の得点機に決められるとは。もっと集中力を上げないといけない」と嘆いた。
わずか5分後に2点目を許し、その5分後にも失点した。特に今季獲得した若手2人が期待外れ。守備的MFガルシアは簡単に抜かれ、DFラモスはポジショニングが悪く、シュートへの対応が遅れていた。
10日には国内リーグ2戦目で黒星を喫した。シーズンは長いが、前途は多難に見える。(共同)
〇…リヨンは強敵レアル・マドリードに快勝する好発進。今季から指揮を執るウリエ監督は「胸を借りるつもりでやったが、きょうはうちの方がいいサッカーをした」と上機嫌だった。
5連覇を目指すフランス1部リーグでは首位を快走している。昨季の主軸、MFエシエンは去ったが、選手は自信満々で、果敢なドリブル突破で相手守備を切り裂いた。
ファウルで無理やり止められると、FKでジュニーニョペルナンブカノが1得点1アシスト。中でも左隅へ低い弾道で突き刺した2点目は鮮やかだった。(共同)
毎日新聞 2005年9月14日 8時45分