FRB=アメリカ連邦準備制度理事会は20日、連邦公開市場委員会を開き、短期金利の指標であるフェデラルファンド金利の誘導目標を0.25%引き上げ、3.75%とすることを決め、即日実施しました。
アメリカの経済は、ハリケーン「カトリーナ」によって大きな打撃を受けていますが、FRBの金融政策の最高意思決定会合である連邦公開市場委員会は20日、「カトリーナによってアメリカ全体の消費や生産、雇用が後退するものの、その影響は短期的に留まり、持続的な脅威はない」としました。
景気の一時的な減速が見込まれるものの、金利引き上げで物価上昇を予防することが、より重要と判断されたものです。FRBは景気拡大にともなって、去年6月から連続して金融の引き締めを行っており、利上げ幅は合計で2.75%に達しています。
しかし、今後ハリケーンによる影響が経済指標に現れると予想され、11月に行われる次回の会合では、利上げが続行されるかどうかが焦点となります。