12日午後5時45分ごろ、大阪空港を離陸した出雲行き日本エアコミューター2353便(ボンバルディア式DHC8-402型、乗員・乗客41人)で、尾翼の動きを微調整する装置が操作できなくなった。大阪空港に引き返し、約20分後に着陸した。けが人はなかった。同便は欠航し、乗客らは電車で出雲に向かったという。
同社などによると、異常があったのは、「トリム」と呼ばれる装置。機長が離陸約10分後、トリムが作動していないことを示す点滅ライトに気付いた。トリムを動かすボタン自体も動かなくなっていたという。
同社が、トリムや操作系統などに異常がなかったか調べている。
◇同型機ではトラブル相次ぐ
同型機では▽今年6月17日、大阪発高知行き全日空便の機内に煙が充満▽9月13、16両日、大阪発高知行き全日空便で車輪格納扉が閉まらないとの表示▽10月26日、大阪発高知行き全日空便の車輪が格納できなくなった--などのトラブルが相次いでいる。【大場弘行】