【ブラチスラバ(スロバキア)安間徹】サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会予選プレーオフは16日、当地などでホームアンドアウエー方式の第2戦5試合が行われ、日本時間17日午前には32代表が出そろう。各組2位の6チームがプレーオフを戦う欧州は、ランク上位国で明暗が分かれた。世界ランク3位のチェコ、8位のスペインが順当勝ちしたのに対し、11位で前回W杯日韓大会3位のトルコは崖っぷちに立たされている。
スペインは大敗さえ避ければ、8大会連続出場を手中にする。スロバキアは第1戦で退場したDFハドと累積警告2枚の主将MFカルハンが出場停止。同様に第1戦で判定に抗議して退場処分を受けたガリス監督もベンチ入りできない。
チェコはチェコスロバキア連邦解体後、初のW杯出場に王手をかけたが、ネドベドは「(第1戦に敵地で)ビーチバレーのような(砂だらけの)ピッチで戦った消耗は大きいし、気を引き締めないといけない」と油断を戒めている。
第1戦は0-2で敗れたトルコはホームに戻るが、第2戦でスイスにアウエーゴールを許すことだけは避けなければいけない。仮に1点失ったら、トルコは4点以上取らなければ2戦計で勝てないからだ。トルコはけが人の多さが悩みの種だ。
アジア4位のバーレーンも第1戦は引き分けたとはいえ、敵地での1点が大きな意味を持つ。北中米カリブ海4位のトリニダード・トバゴはベテランFWヨークの一発に期待がかかる。南米5位のウルグアイと対戦するオセアニア1位のオーストラリアは、ホームの利と日韓大会で韓国を4強に導いたヒディンク監督のさい配に期待する。
◇プレーオフ勝敗決定方法 ホームアンドアウエーで2試合を行い、ゴール数が上回った国がW杯切符を獲得する。ゴール数が並んだ場合は、アウエーでのゴールを2倍にして計算。それでも並んだ場合は、第2戦終了後、15分ハーフで延長戦を行い、決着がつかない場合はPK戦となる。