札幌市役所内で3月、田中賢龍副市長(59)と松浦忠市議(65)=市政改革クラブ、白石区選出=がもみ合いになった問題で、札幌中央署は17日、田中副市長と秘書係長(39)を傷害の疑いで、松浦市議を傷害と暴行の疑いで、それぞれ札幌地検に書類送検した。
調べでは、田中副市長と秘書係長は3月23日午後9時ごろ、札幌市中央区の札幌市庁舎の副市長室で、約束なしに面会に訪れた松浦市議ともみ合いになり、松浦市議に腰椎(ようつい)ねん挫などの3週間の軽傷を負わせた疑い。松浦市議はその際に、秘書係長に頸椎(けいつい)ねん挫などの10日間の軽傷を、田中副市長に手首に軽いけがを負わせた疑い。
上田文雄市長は3月28日に松浦市議を傷害罪で告発し、松浦市議も同31日に田中副市長らを告訴していた。しかし、松浦市議は、11月2日に告訴を取り下げ「2人には申し訳ないことをした」と話しているという。【岸本悠】