サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は23日、イタリア・ミラノなどで1次リーグE-H組の8試合を行い、昨季優勝のリバプールとチェルシー(ともにイングランド)、インテル・ミラノ(イタリア)が決勝トーナメント進出を決めた。
リバプールはベティス(スペイン)と0-0で引き分け、チェルシーはアンデルレヒト(ベルギー)を2-0で下し、ともにG組2位以内を確保。インテルはアルトメディア(スロバキア)に4-0で圧勝し、H組1位を決めた。
E組は昨季準優勝のACミラン(イタリア)がフェネルバフチェ(トルコ)に4-0で大勝し、得失点差の首位に浮上した。(イタリア・ミラノ共同)
◇アドリアーノがハットトリック…圧勝 インテル・ミラノ
インテル・ミラノはFWアドリアーノのハットトリックなどで4-0と圧勝した。ブラジル代表の大砲はいとも簡単にゴールを連発したように映るが、これまでインテルでは1カ月近く得点がなく、批判を受け続けていた。やっと重圧から解き放たれ「いつもこれくらいできるといいのだけど…」といたずらっぽく笑った。
前半41分にフィーゴの縦パスを左足でけり込み、後半14分にはゴール正面の密集をレコバとの巧みなパス交換でかいくぐって決めた。同29分には、約25メートルのミドルシュートを右隅にねじ込んだ。
ここ数週間はどん底を味わった。一部報道によると婚約者と別れ、ブラジル代表の試合後にはインテルの練習への合流が遅れてチームメートとの関係がぎくしゃくした。「そういうことを乗り越えて、選手としても人間としても成長できる」。これでようやく前だけを向けるようになった。
インテルは昨季の欧州CLでサポーターが騒動を起こして処分を受け、今季のホーム4試合を無観客で行った。その損失は500万ユーロ(約7億円)と推定されるほど大きかったが、決勝トーナメントからは観客が戻る。エースも復調し、明るい展望が見えてきた。(共同)
毎日新聞 2005年11月24日 9時40分 (最終更新時間 11月24日 11時17分)