サッカーのイングランド・リーグ杯4回戦は30日、ボルトン(英国)などで行われ、MF中田英寿が所属するプレミアリーグのボルトンは延長の末に2-1で2部のレスターを降し、ベスト8に進出した。中田英は延長を含めフル出場したが、得点には絡まなかった。
MF稲本潤一のウェストブロミッジは、同じプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに1-3で敗れた。稲本はフル出場して前半に2本のシュートを放ったが、得点には結びつかなかった。(英国・ボルトン共同)
◇「2点取られても精力的プレー」 監督が稲本評価
格上のマンチェスター・ユナイテッドに立ち向かったウェストブロミッジだが、劣勢の展開で敗れた。しかしロブソン監督は内容について悪くはなかったと強調し、奮闘した稲本を称賛した。
会場のオールドトラフォードは特別な雰囲気に包まれた。マンチェスター・ユナイテッドにとって、往年の名選手のジョージ・ベスト氏が死去して初の本拠地での試合だった。追悼式典では、同氏と同僚だったボビー・チャールトン氏が「君(ベスト)のことは、ここでは決して忘れられることはないだろう」と哀悼の意を表した。
アウエーのウェストブロミッジは前半11分にPKで先制点を与え、16分にもDFのスキをつかれて2点目を献上した。ロブソン監督は「試合開始早々に相手に勝ちをプレゼントしてしまったようなものだ」とぼやいたが、必死で戦った稲本について「2点取られた後も精力的にプレーした。今日のベストプレーヤーだった」と高く評価した。(共同)
毎日新聞 2005年12月1日 9時34分 (最終更新時間 12月1日 9時56分)