【パリ支局】イスラエルとパレスチナのサッカー選手による珍しい混成チームが29日、スペインのバルセロナで同国1部リーグの「バルセロナ」と対戦した。中東和平促進を目指して、イスラエルの「ペレス平和センター」によって開かれた。「ピースチーム」と名づけられた混成チームはイスラエル選手15人とヨルダン川西岸のパレスチナ選手12人で構成され、バルセロナ側はロナウジーニョ選手らが出場した。
混成チームの選手たちは27日にバルセロナ入り。食事や宿舎を共にした。観衆3万を超すスタジアムにはイスラエル国旗とパレスチナの旗が翻り、ノーベル平和賞受賞者でもあるペレス元首相らがスタジアムで観戦。映画「007」シリーズで知られる俳優のショーン・コネリーさんが始球式を行った。
ペレス元首相とコネリーさんには自らの名前が背中に入ったバルセロナのユニホームが贈られた。混成チームはバルセロナに1対2で敗れたが、イスラエル選手らは「我々が一緒にプレーできるということだ」と笑顔を見せていた。
毎日新聞 2005年11月30日 17時21分 (最終更新時間 11月30日 19時05分)