【ミュンヘン(ドイツ)辻中祐子】国際サッカー連盟(FIFA)の理事会が5日、ミュンヘンで行われ、ドーピングが発覚した場合の選手の出場停止期間を原則的に2年とすることが決まったと発表した。世界反ドーピング機関(WADA)の基準に沿ったものだが、個別の案件によっては加盟協会の判断で停止期間を軽減できるとしている。ブラッター会長によると、WADAとも合意したという。
FIFAはこれまで、出場停止を半年から2年以下と規定していたが、WADAは他のスポーツ団体同様、一律に2年間の出場停止処分とするよう要求していた。
また、人種差別問題などに対応するため、倫理委員会を規律委員会、アピール委員会とならんで決定権を持つ組織にする。いずれも、7日からのFIFA総会で正式に承認される。
2006年6月5日 22時51分